【Claude大型アップデート】新機能「Integrations」と「Advanced Research」を徹底解説!

AIの世界は、まさに日進月歩。

その中でも注目を集めるAnthropic社のAIモデル「Claude」が、また大きな進化を遂げました。2025年5月、Claudeは「Integrations」と 「Advanced Research」 という、まさにゲームチェンジャーとなりうる2つの大型新機能を追加したのです。

「Integrations」は、Claudeが外部の様々なツールやデータソースと直接連携できるようになる機能。

そして「Advanced Research」は、複数のAIエージェントが連携し、これまでにない深いレベルでの情報収集・分析を可能にする機能です。

「なんだか難しそう…」「具体的に何ができるようになるの?」と感じた方もいらっしゃるかもしれませんね。

ご安心ください。

この記事では、これらの新機能が一体何なのか、私たちのAI活用、特に日々の情報収集や業務で使うツールとの連携にどんな革命をもたらすのか、そして具体的にどうやって使うのかを、初心者の方にも分かりやすく徹底解説します。

この記事を読めば、Claudeの新機能の全貌と、あなたのAI体験をどう変えるかの具体的なイメージが掴めるはずです。

\無料で利用できるプロンプトの生成・保存・共有プラットフォーム!/

目次

2. 新機能①:外部ツールとの架け橋「Integrations」とは?

今回のアップデートで最も注目すべき機能の一つが、この「Integrations」です。

これまでClaudeは単体で高い能力を発揮してきましたが、この新機能により、私たちが日常的に使っている様々な外部ツールやサービスと直接連携できるようになりました。

これは単なる機能追加ではなく、Claudeが「閉じたAI」から「開かれたプラットフォーム」へと進化する大きな一歩と言えるでしょう。

2-1. 「Integrations」機能の概要:何が可能になるのか?

具体的に「Integrations」によって何が可能になるのでしょうか? 一言でいえば、Claudeの会話画面から、直接外部のアプリケーションを操作したり、そのデータにアクセスしたりできるようになります。

例えば、

  • プロジェクト管理: Claudeに話しかけるだけで、AsanaやJiraのタスク状況を確認したり、新しいタスクを作成したり。
  • 顧客対応: Intercomと連携して、顧客からの問い合わせ履歴をClaudeが参照し、最適な回答案を作成したり。
  • 開発: Sentryと連携して、エラーログを確認したり。
  • Eコマース: SquareやPayPalと連携して、売上データを確認したり、簡単なレポートを作成したり。
  • 自動化: Zapierと連携することで、さらに多くのWebサービスとの連携を自動化したり。

初期段階では、以下の10のサービスとの統合が発表されています。

  • Atlassian (Jira/Confluence)
  • Zapier
  • Cloudflare
  • Intercom
  • Asana
  • Square
  • Sentry
  • PayPal
  • Linear
  • Plaid

これまでは、AIで得た情報を元に、別途ツールを開いて操作する必要がありましたが、「Integrations」を使えば、Claudeとの対話の中でシームレスに作業を進められるようになります。まさに、AIが私たちの業務フローに深く入り込み、真のアシスタントとして機能する未来を予感させますね。

2-2. 仕組みの核心:Model Context Protocol (MCP) とリモートMCPサーバー

この画期的な連携機能を実現しているのが、Model Context Protocol (MCP) という技術です。MCPは、Anthropic社が提唱する、AIモデルと外部ツールが安全かつ効率的に情報をやり取りするためのオープンな標準規格(プロトコル)です。

以前のMCPサーバーは、主にユーザー自身のPC(ローカル環境)で動作するものでした。しかし、今回のアップデートで**「リモートMCPサーバー」**が実装されました。これは、インターネット経由でClaudeと通信できるMCPサーバーのことで、これによりWebブラウザ上のClaudeからでも、様々な外部ツールと連携できるようになったのです。

このMCPは、Anthropicだけでなく、OpenAIやGoogleもサポートを表明しており、今後のAIとツールの連携における標準的な規格になっていく可能性を秘めています。

IMAKAI 編集部

まさに、AIエコシステムの発展を支える重要な基盤技術と言えるでしょう。より詳しく知りたい方は、MCPの公式ドキュメントも参考にしてみてください。

2-3. 実践!Asanaとの連携ステップ (例)

では、実際にどのように連携するのでしょうか?ここではプロジェクト管理ツール**「Asana」**との連携を例に、ステップ・バイ・ステップで見ていきましょう。(※実際の画面や手順は変更される可能性があります)

(画像提案:以下、各ステップに対応するClaudeの設定画面やAsanaの認証画面のイメージを挿入)

  1. Claudeの設定画面へ移動: まず、Claudeの画面左下にあるアカウントメニューから「設定」を開きます。
  2. 「連携機能」セクションへ: 設定画面内に「連携機能 (Integrations)」という項目があります。ここにある「さらに追加 (Add More)」ボタンをクリックします。
  3. 連携したいツールを選択: 連携可能なツールの一覧が表示されるので、その中から「Asana」を選択します。(または、「カスタムインテグレーション」でAsana用のMCP URLを入力する場合もあります)
  4. Asanaアカウントとの連携認証:
    • 「連携/連携される (Connect)」ボタンをクリックします。
    • Asanaのログイン画面、またはアクセス許可を求める画面に遷移します。ご自身のAsanaアカウントでログインし、Claudeからのアクセス(タスクの読み取り、作成、更新など)を許可します。
    • 認証が成功すると、Claudeの設定画面に戻り、Asanaの横に「接続済み」のような表示が出れば連携完了です。
  5. 使用する機能(アクション)の選択:
    • 連携が完了したAsanaの項目をクリックすると、利用可能な操作(タスク一覧の取得、特定プロジェクトのタスク表示、新規タスク作成など)が表示される場合があります。必要に応じて利用したい機能を選択します。

これで準備は完了です!あとはClaudeとの通常の会話画面で、右下にあるツール検索(Search tools)メニューから有効化したAsanaツールを選択し、「〇〇プロジェクトの今日の締め切りタスクを教えて」「△△さんに□□というタスクを割り当てて」のように指示するだけで、ClaudeがAsana APIを操作してタスク管理を行ってくれます。驚くほど簡単ですよね!

他のツール(Jira, Zapierなど)も、基本的には同様の手順で、各サービスのアカウント認証を行うことで連携が可能です。

2-4. 「Integrations」で広がる可能性:あなたの業務はどう変わる?

この「Integrations」機能は、私たちの働き方を大きく変えるポテンシャルを秘めています。職種ごとに、どんな活用シーンが考えられるでしょうか?

  • プロジェクトマネージャーの方なら:
    • 会議中にClaudeに話しかけて、AsanaやJiraの関連タスクを検索し、画面に表示させる。
    • 週次の進捗報告メールの下書きを、連携ツールから取得したタスク完了状況に基づいてClaudeに作成させる。
    • Zapier連携で、特定のメールを受信したら自動でAsanaにタスクを作成するようClaudeに指示する。
  • チームメンバーの方なら:
    • 自分の担当タスク一覧と締め切りをClaudeに確認してもらう。
    • 作業記録や報告を、Claudeを通じて直接プロジェクト管理ツールに記録する。
    • Confluenceなどのドキュメントツールと連携し、タスクに関連する資料をClaudeに探してもらう。
  • 営業担当の方なら:
    • CRMツール(将来的な連携に期待)と連携し、顧客情報をClaudeに尋ね、次のアクションを提案してもらう。
    • SquareやPayPalのデータをもとに、特定の顧客の過去の取引履歴をClaudeに表示させる。
    • カレンダーツール(将来的な連携に期待)と連携し、空き時間を見つけてアポイント調整のメール文面をClaudeに作成してもらう。

これらはほんの一例です。連携できるツールが増えれば増えるほど、その可能性は無限に広がります。「あちこちのツールを開いたりコピペしたり…」といった手間が大幅に削減され、より本質的な業務に集中できるようになるでしょう。まさに、AIが私たちの「頼れる同僚」になる日も近いのかもしれません。

3. 新機能②:調査・分析を加速する「Advanced Research」の実力

もう一つの目玉機能が「Advanced Research」です。これは、従来のウェブ検索機能(Research機能)を大幅に強化し、より深く、広く、信頼性の高い情報収集と分析を可能にするものです。大量の情報の中から必要な情報を効率的に見つけ出し、整理・分析したいというニーズに応える強力なツールと言えるでしょう。

3-1. 「Advanced Research」機能の概要:単なるウェブ検索との違い

従来のClaudeのResearch機能や、一般的なAIチャットボットのウェブ検索機能は、ユーザーの質問に対して関連性の高いウェブページを探し、その内容を要約して提示する、という単一の検索プロセスが主流でした。

一方、「Advanced Research」は、複数のAI「サブエージェント」が連携し、多段階かつ並行して検索を実行する点が最大の違いです。ユーザーからの複雑なリサーチ要求を複数の小さなテーマに分解し、それぞれのテーマに特化したサブエージェントが同時に情報を収集・分析。最終的にそれらの結果を統合し、構造化された包括的なレポートとして出力します。

イメージとしては、リサーチチームを結成し、各メンバーが専門分野を手分けして調査し、最後にリーダーが全体をまとめる、といったプロセスをAIが自動で行ってくれるようなものです。

ChatGPTに搭載されている「Deep Research」機能に相当すると述べられており、より高度な調査ニーズに対応できる機能として位置づけられています。

3-2. ここがスゴイ!Advanced Researchの主な特徴

Advanced Researchの強力さを支える主な特徴を見ていきましょう。

  • 並列マルチエージェント検索: これがAdvanced Researchの核心技術です。複雑な調査依頼に対し、AIが自動で調査項目を洗い出し、それぞれを担当する複数の「サブエージェント」を生成。これらのエージェントがウェブ検索や連携ツールからの情報収集を同時並行で行います。これにより、短時間で広範囲かつ多角的な情報収集が可能になります。
    (図解提案:複数のサブエージェントが同時に異なる情報ソース(ウェブ、DBなど)にアクセスし、中央のClaudeに情報を集約するイメージ図)
  • 構造化されたレポート生成: 集めた情報を単に羅列するのではなく、要求された内容に合わせて整理・分析し、見出しや箇条書きなどを用いて構造化されたレポート形式で出力します。重要な点として、各情報の引用元(出典URLなど)が明記されるため、情報の信頼性を確認しやすく、ファクトチェックも容易になります。これはビジネスレポートや学術調査において非常に価値が高い点です。
  • 長時間稼働: 通常のAI応答よりも長い、最大45分間のリサーチ時間を確保できます。これにより、人間であれば数時間かかるような複雑な調査も、Claudeに任せて他の作業を進めることが可能です。
  • 情報源の拡大: 調査対象はウェブ検索だけでなく、Google Workspace(Gmail、カレンダー、Google Docs)や、前述の「Integrations」機能を通じて連携したサードパーティアプリケーションのデータも含まれます(※プランや設定による)。これにより、公開情報だけでなく、自身の持つ情報資産も活用した、よりパーソナルで深い分析が可能になります。

これらの特徴により、Advanced Researchは単なる情報検索ツールを超え、高度なリサーチアシスタント、あるいは分析パートナーとしての役割を果たす可能性を秘めています。

3-3. 事例研究:「最新SNSマーケティングトレンド分析」から見る活用例 (例)

言葉だけではイメージしにくいかもしれませんので、具体的なリサーチ依頼の事例として**「最新のSNSマーケティングトレンド分析」**を考えてみましょう。ブログ運営者やマーケターにとって関心の高いテーマですね。

例えば、Claudeに以下のようなプロンプトで依頼したとします。

プロンプト例:
「最新(過去1年以内)のSNSマーケティングについて、以下の点に焦点を当てた詳細なレポートを作成してください。信頼できる情報源からの引用を必ず含めてください。

  1. 主要SNSプラットフォーム(Instagram, TikTok, X, Facebookなど)別の最新トレンド(機能アップデート、ユーザー動向、人気のコンテンツ形式など)
  2. ショート動画マーケティングの成功事例と効果測定の指標
  3. インフルエンサーマーケティングの現状と今後の課題
  4. UGC(ユーザー生成コンテンツ)活用の効果的な手法
  5. AIを活用したSNSマーケティングの可能性(パーソナライズ、分析、コンテンツ生成など)
  6. B2B企業におけるSNS活用戦略の変化

各項目について、具体的な事例や統計データ、専門家の見解を交え、考察も加えてください。」

この依頼に対し、Advanced Researchはまずリクエストを分析し、調査計画を立てます。そして、おそらく以下のようなサブエージェントを並行して展開するでしょう。

  • プラットフォーム別トレンド調査エージェント
  • ショート動画分析エージェント
  • インフルエンサー動向調査エージェント
  • UGC活用研究エージェント
  • AI×SNSマーケティング調査エージェント
  • B2B SNS戦略分析エージェント

これらのサブエージェントが、ウェブ上のマーケティング関連メディア、調査会社のレポート、専門家のブログ記事、場合によっては連携したGoogle Workspace内の関連ドキュメントなどを調査し、情報を収集・分析します。

最終的に出力されるレポートは、各SNSプラットフォームの最新動向が比較され、ショート動画の具体的な成功事例(企業の取り組みや数値的成果)が引用付きで紹介され、AI活用の未来予測などが考察と共にまとめられた、非常に価値の高いものになることが期待されます。文字数も数千字に及ぶ、詳細なレポートになるでしょう。

(画像:SNSマーケティングに関するグラフや分析結果が表示されたレポートのイメージ画像)

このように、Advanced Researchは複雑なテーマに対しても、多角的な視点から情報を収集・整理し、構造化されたレポートとして提供してくれる強力な機能なのです。

3-4. Advanced Researchを使いこなすヒント

この強力なAdvanced Research機能を最大限に活用するには、いくつかのヒントがあります。

  • 明確で具体的な指示(プロンプト)を出す: 何について、どの観点から、どんな情報(統計、事例、専門家の意見など)を含めてほしいのか、レポートの構成はどうするかなどを具体的に指示することで、より精度の高いアウトプットが期待できます。SNSマーケティングの事例のように、箇条書きで調査項目を明確にするのは良い方法です。
  • 調査対象のスコープを適切に設定する: あまりに広すぎるテーマだと情報が発散しがちです。必要に応じて、調査期間(例:「過去1年間の動向」)、地域(例:「日本の市場に限定」)、情報源の種類(例:「マーケティング専門メディアと調査レポートを重視」)などを指定すると良いでしょう。
  • 出力結果を鵜呑みにせず、批判的に吟味する: AIは強力ですが万能ではありません。出力された情報、特に引用元は必ず確認し、内容の正確性や妥当性を自身の目で判断することが重要です。Advanced Researchは引用元を示してくれるので、この作業がしやすいのが利点です。
  • 多様な応用例を試してみる:
    • ビジネス: 競合他社の動向調査、新規市場のポテンシャル分析、最新技術トレンドの把握など。
    • 学術: 特定分野の先行研究レビュー、複雑な社会問題に関する多角的な情報収集、実験データの解釈に必要な背景知識の整理など。
    • コンテンツ作成: ブログ記事やレポートの構成案作成、ファクトチェック、専門的なトピックに関する深い情報収集など。

ぜひ、「この機能、自分のこんな調査に使えそう!」というアイデアを膨らませて、実際に試してみてください。これまで時間や手間がかかっていたリサーチ業務が、劇的に効率化されるかもしれません。

4. 【補足情報】Claude Codeもアップデート!Maxプランでの利用方法

今回の大型アップデートでは、「Integrations」「Advanced Research」に加えて、開発者向けの機能「Claude Code」に関しても重要な更新がありました。これまで別プラン扱いだったClaude Codeが、Maxプランのクレジットを消費して利用できるようになったのです。

4-1. Claude Codeとは?(簡単なおさらい)

Claude Codeは、ターミナル(コマンドラインインターフェース)上で動作する、コーディングに特化したエージェント型AIアシスタントです。ファイルシステムへのアクセスやコマンド実行能力を持ち、開発者のコーディング作業を強力にサポートします。

例えば、

  • コードの生成、修正、デバッグ
  • テストコードの作成
  • 新しいライブラリやAPIの使い方の学習
  • ターミナルコマンドの実行補助

など、開発ワークフローの様々な場面で活躍します。より詳しい機能については、こちらの解説記事をご参照ください。

Anthropicの新AIエージェント。Claude Code徹底解説

4-2. Maxプランユーザーへの朗報:クレジット消費で利用可能に

これまではClaude Codeを利用するには専用のアクセス権が必要でしたが、今回のアップデートにより、Claudeの最上位プランであるMaxプラン(月額$100または$200のプラン)に加入していれば、そのプランの利用枠(クレジット)内でClaude Codeも使えるようになりました。 これは、高度なAI機能を求める開発者にとって非常に嬉しいニュースと言えるでしょう。通常のClaudeの対話機能とコーディング支援機能を、一つのプランでシームレスに利用できるようになったわけです。

4-3. MaxプランでのClaude Code利用手順

MaxプランユーザーがClaude Codeを利用するための手順は以下の通りです。

(画像提案:以下、各ステップに対応する画面イメージやターミナル画面を挿入)

  1. Maxプランサブスクリプションの確認: まず、ご自身のアカウントがMaxプラン(5倍Pro利用枠または20倍Pro利用枠)であることを確認します。
  2. Claude Codeのインストール: Claude Codeの公式ドキュメントページ にアクセスし、お使いの環境(macOS, Linux, Windows (WSL))に合わせたインストール手順に従って、Claude Codeをインストールします。通常、簡単なコマンドでインストールできます。
  3. Claude認証情報での認証: インストール後、ターミナルで初めて claude コマンドを実行する際などに、認証が求められます。ここで、**普段Claudeを利用しているのと同じアカウント情報(メールアドレスとパスワード、またはSSO)**でログインします。これにより、あなたのMaxプランサブスクリプションがClaude Codeに紐付けられます。

認証が完了すれば、ターミナルから claude [プロンプト] のように入力することで、Claude Codeの機能を利用開始できます。

4-4. 気になる利用制限:どれくらい使える?

MaxプランでClaudeとClaude Codeを利用する場合、利用制限は両者で共有されます。つまり、Claudeでのメッセージ送信も、Claude Codeでのタスク実行も、同じ利用枠(クレジット)を消費します。

利用制限は5時間ごとのセッション単位で管理され、セッションがリセットされると利用枠も回復します。具体的な利用量の目安としては、以下の通りです。

プラン月額料金5時間あたりのClaudeメッセージ送信目安5時間あたりのClaude Codeタスク完了目安
Max (5x Pro)$100約225メッセージ10〜20タスク
Max (20x Pro)$200約900メッセージ40〜80タスク

※これらはあくまで目安であり、タスクの複雑さによって消費量は変動します。

利用量が制限に近づくと、警告メッセージが表示されるようになっています。もし制限に達してしまい、さらに利用したい場合は、Anthropic Consoleアカウントから従量課金制に切り替えるオプションも用意されています。

開発作業で頻繁にAIアシスタントを利用する方にとって、MaxプランはClaudeの高度な対話能力とClaude Codeの専門的なコーディング支援の両方を活用できる、非常に魅力的な選択肢となったと言えるでしょう。

5. プランと利用可能性:誰がいつから使えるのか?

さて、ここまで紹介してきた魅力的な新機能「Integrations」と「Advanced Research」ですが、現時点(記事執筆時点:2025年5月)では、誰でもすぐに使えるわけではありません。利用可能なプランと提供状況を整理しておきましょう。

5-1. 新機能(Integrations, Advanced Research)の提供プラン

  • Integrations: Maxプラン、Teamプラン、Enterpriseプランのベータユーザー向けに提供中です。
  • Advanced Research: 同様に、Maxプラン、Teamプラン、Enterpriseプランのベータユーザー向けに提供中です。

つまり、現時点では主に上位プランのユーザー、かつベータプログラムに参加しているユーザーが対象となります。ただし、AnthropicはProプラン(個人向け有料プラン)にも今後提供予定であると発表していますので、Proプランユーザーの方も期待して待ちましょう!

5-2. 通常のウェブ検索機能

なお、今回のアップデートで強化された「Advanced Research」とは別に、基本的なウェブ検索機能(従来のResearch機能)については、Proプランを含む全ての有料プランユーザーがグローバルに利用可能です。

5-3. Claudeの料金プラン一覧(最新情報)

参考までに、現時点でのClaudeの主なプランと料金をまとめておきます。(※最新の情報は必ず公式サイトでご確認ください)

プラン名主な対象ユーザー月額料金 (USD)IntegrationsAdvanced ResearchClaude Code (Maxプラン枠内)通常ウェブ検索
Free個人(お試し)$0××××
Pro個人$20将来提供予定将来提供予定×
Team小規模チーム$30/ユーザー○ (Beta)○ (Beta)×
Max (5x Pro)パワーユーザー/開発者$100○ (Beta)○ (Beta)
Max (20x Pro)ヘビーユーザー/開発者$200○ (Beta)○ (Beta)
Enterprise大規模組織要問い合わせ○ (Beta)○ (Beta)(要確認)

Claude公式サイト 料金ページ

ご自身の利用目的や頻度に合わせて、最適なプランを選択することが重要です。特に新機能をいち早く試したい方は、MaxプランやTeamプランへの加入を検討してみると良いでしょう。

6. まとめ:ClaudeはAIエージェントへ進化する – 今後の展望と期待

今回のClaudeの大型アップデート、いかがでしたでしょうか? 「Integrations」による外部ツール連携と、「Advanced Research」による高度な調査・分析能力の強化は、Claudeが単なる高性能な対話型AIアシスタントから、私たちの作業環境に深く入り込み、能動的にツールを使いこなし、複雑なタスクを実行する「AIエージェント」へと進化していく、その大きな一歩を明確に示したと言えるでしょう。

特に、連携の基盤となる**Model Context Protocol (MCP)**がオープンスタンダードとして、AnthropicだけでなくOpenAIやGoogleといった主要プレイヤーにも支持されている点は、今後のAIエコシステム全体の発展において非常に重要な意味を持ちます。将来的には、様々なツールやサービスがMCPに対応し、AIを介したシームレスな連携が当たり前になる世界が来るかもしれません。それは、私たちがより創造的で本質的な業務に集中できる未来の到来を意味します。

もちろん、現状では新機能は上位プランのベータ提供が中心であり、誰もがすぐにその恩恵を受けられるわけではありません。しかし、Proプランへの展開も予定されており、今後さらに多くのユーザーがこの進化したClaudeを体験できるようになるはずです。

今回のアップデートには、非常にワクワクさせられました。Advanced Researchが示した、複雑な調査を複数のAIエージェントが連携してこなす能力は、情報収集や分析のあり方を根本から変える可能性を感じさせます。また、「Integrations」によって、Asanaのような日常的なツール操作がClaudeとの対話で完結する未来もすぐそこかもしれません。

ぜひあなたも、Claudeの今後の進化に注目し、可能であればこれらの新機能を試してみてはいかがでしょうか? きっと、AIとの新しい付き合い方が見えてくるはずです。この記事が、そのきっかけとなれば幸いです。

\無料で利用できるプロンプトの生成・保存・共有プラットフォーム!/

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事の監修者

1991年生まれ、海外出身のウェブマーケター兼インターネット物販ビジネスのエキスパート。
株式会社IMAKAI、株式会社イーリサの代表取締役としてM&Aを2度経験し、AIを活用した開発に強みを持つ。

2018年3月には『年商20億円を稼ぐ!Amazonせどりの王道』を出版し、副業をきっかけに物販ビジネスで起業。1万人以上が利用する国内最大級のAmazon出品代行サービスや、ユーザー数5万人超のリサーチツール「ショッピングリサーチャー」を手がけ、わずか5年でグループ会社を含む年商20億円を達成するまでに成長させた。

さらに、2021年にリリースしたAmazon市場分析ツール「ERESA(イーリサ)」は、3年半で6万人以上が利用する国内No.1のサービスに。合計500万PVを誇る複数のメディアの運営にも携わり、常に新しいチャレンジを続けている。

目次